HPV(ヒトパピローマウイルス)は男女どちらにもみられる一般的な感染で、性行為をきっかけに広がることが多いとされています。多くは無症状のまま経過し、「いつ感染したのか分からない」と感じる方も少なくありません。
男性は違和感が軽く気づきにくい傾向があり、女性も外から見えない部位に症状が現れることがあるため、検査で初めて感染が分かるケースがあります。
本記事では、HPVの症状や感染経路、検査方法などについて詳しく解説します。不安がある方は、ご自身の状況を整理する際の参考にしてください。
HPVとは?

HPVとは、ヒトパピローマウイルスのことです。
多くは症状が出ませんが、6・11型は性器や肛門まわりにイボ(尖圭コンジローマ)が現れる場合があります。
16・18型などの高リスク型は、長く残ると子宮頸部の細胞に変化が起きることもあります。
感染は性行為での皮膚や粘膜の接触が中心で、症状がなくても相手に広がる可能性があります。
ほとんどの感染は自然に収まるとされており、不安を感じたときは早めに確認しておくと安心です。
HPVの症状
女性の無症状率
男性の無症状率
80〜90%
80〜90%
HPV感染の多くは、女性・男性ともに80〜90%が無症状と報告されています。自覚がないまま進むことがあり、気づかないうちにパートナーへ広がる場合があります。イボや細胞変化が現れるのは一部に限られるため、違和感がなくても定期的な確認が役立ちます。
ここでは、女性と男性に分けて、それぞれに多く見られる症状を紹介します。
女性に多い症状
HPV(ヒトパピローマウイルス)は、外陰部だけでなく腟内や子宮頸部にも広がることがあり、気づきにくい点が特徴です。初期は違和感が軽く、症状がないまま進む場合があります。ウイルスは粘膜にとどまり、小さな盛り上がりとして現れることがあります。妊娠中はホルモンの影響で短期間に増えることがあるため、注意が必要です。
主な症状は以下になります。
- 外陰部に小さな隆起が現れる
- 腟入口や腟内、子宮頸部にイボができることがある
- 軽いかゆみや違和感が続く
- 性交時に痛みや出血が見られることがある
- 排尿時にしみるような不快感が生じる場合がある
症状が軽くてもウイルスが残ることがあります。小さな変化でも気づいた時点で、早めに確認しておくと安心です。
男性に見られる症状
男性は亀頭や包皮の内側、陰茎の根元、陰嚢、肛門まわりに症状が出ることが多いとされています。痛みが少なく見逃されやすいため、気づかないうちに数が増える場合があります。複数の隆起が集まり、盛り上がった形になることもあります。
主な症状は以下になります。
- 亀頭や包皮の内側に小さな隆起が現れる
- 陰茎の根元や陰嚢にいぼ状の盛り上がりができる
- 肛門まわりにも症状が出ることがある
- 軽いかゆみやムズムズした感覚が続く
- 性行為や排尿時に不快感を伴うことがある
症状が軽くても広がる場合があります。違和感が続くときは、早めに確認しておくことが大切です。
HPVの感染経路
HPV(ヒトパピローマウイルス)は、性器や肛門まわりの皮膚や粘膜が触れ合うことで広がる感染症です。性交時の密着した接触が中心で、表面に傷がなくてもウイルスが入り込む場合があります。症状がなくてもウイルスが排出されることがあり、気づかないうちにパートナーへ広がる点が特徴です。また、コンドームで覆われない部分から感染が起こることもあります。
主な感染経路は以下になります。
- 膣性交での性器同士の接触
- 肛門性交など密着した性行為
- オーラルセックスによる口と性器の接触
- 性器に触れた手指を介した伝播
- いぼや分泌物への直接的な接触
HPVは広くみられる感染とされ、無症状でも相手に広がる可能性があります。心当たりがある場合や不安が続くときは、早めに確認しておくと安心です。
HPVの潜伏期間
HPVの潜伏期間は、感染してから症状が現れるまで数週間〜数ヶ月と幅があります。国立感染症研究所や日本性感染症学会などでは、尖圭コンジローマの場合は平均約3ヶ月と示されています。一方で、高リスク型HPVは症状が出ないまま長くとどまり、細胞の変化が見つかるまで数年〜十数年以上かかることがあります。
- 数週間〜数ヶ月
- 平均は約3ヶ月(尖圭コンジローマ)
- 高リスク型は細胞変化まで数年〜十数年以上
- 症状がなくてもパートナーへ広がる可能性あり
症状が出ない期間が長く、「いつ感染したのか分からない」と感じる方が多い点もHPVの特徴です。
HPVの検査方法
HPVの検査は、症状の有無にかかわらずウイルスの存在を調べるために行われます。女性は子宮頸部の状態を確認する目的で受けることが多く、細胞の変化や高リスク型HPVの有無を調べる検査が中心です。男性には一般的なスクリーニング検査が確立されていないため、気になる症状がある場合に視診などで確認していきます。
主に行われる検査方法は以下になります。
- 細胞診(子宮頸部の細胞を採取し、異常の有無を確認する方法)
- HPV検査(高リスク型HPVのDNAをPCRで調べる方法)
- 視診・内診(性器や肛門まわりの状態を確認する方法)
症状が軽い場合でもウイルスが残ることがあります。定期的な検診を受けることが早めの発見につながります。
HPVの治療

HPVの治療は、ウイルスそのものを排除するのではなく、HPVによって生じた病変に対して行う方法が中心です。「HPVそのものを消す薬」はありません。そのため、症状のある部位を適切にケアし、必要に応じて病変を取り除くことが重要です。治療法はいぼの大きさや場所、進行状況を踏まえて判断されます。
主に行われる治療法は以下になります。
<代表的な治療方法>
- 外用薬(一般名)を用いて局所の免疫反応を高める
- 液体窒素による凍結療法
- 電気焼灼やレーザーによる蒸散
- メスによる切除
治療で見えている病変がなくなっても、ウイルスが皮膚や粘膜に残る場合があります。そのため、症状が落ち着いても一定期間の経過観察が大切とされています。
HPVを放置するとどうなる?
HPVは症状が出にくく、気づかないまま続きやすい感染とされています。違和感が少ないため放置されやすいものの、ウイルスが皮膚や粘膜に残ると病変が増えたり長引く原因になります。また、男女とも無症状のまま相手へ広がる可能性があるため、放置には注意が必要です。
男女別の主なリスクは以下になります。
【男性の場合】
【女性の場合】
- いぼが少しずつ増えて目立つようになる
- 肛門まわりまで広がることがある
- 無症状でもパートナーへ感染する可能性がある
- 外陰部だけでなく腟内や子宮頸部にも広がり気づきにくい
- 妊娠中はいぼが大きくなりやすい
- 高リスク型が残ると細胞変化が進む場合がある
HPVは自然に落ち着くこともありますが、放置するとパートナーとの間で感染の繰り返しや症状が長引くことがあります。
HPVの検査・治療料金
HPVは症状が出にくいため、男女問わず安心して受診できます。HPV(尖圭コンジローマを含む)に関連する検査が含まれたプランのみをまとめました。
以下は、HPVが検査項目に含まれるプランになります。
【HPV 検査料金】
| プラン名 | 価格(税込) |
|---|---|
| 男性パーフェクトチェック(21項目) | 34,800円 |
| 女性パーフェクトチェック(21項目) | 34,800円 |
HPVは血液検査ではなく、視診や子宮頸部の検査で確認します。「パーフェクトチェック(21項目)」には尖圭コンジローマ(視診)が含まれており、HPV6・11型が原因で起こるいぼの確認が可能です。
【HPV 治療料金】
| 治療内容 | 価格(税込) |
|---|---|
| コンジローマ治療(クリーム1週間分) | 4,980円 |
【なぜ治療名が「コンジローマ」なのか】
HPV(ヒトパピローマウイルス)を直接消す薬はなく、治療の対象はウイルスではなくHPVによってできた病変(尖圭コンジローマ=いぼ)です。そのため、当クリニックの料金表では「HPV治療」ではなく「コンジローマ治療」として掲載しています。
治療は、いぼの大きさや部位に応じて外用薬を中心に行います。症状が落ち着いてもウイルスが残る場合があるため、医師の判断に沿って経過を確認していきます。検査結果は通常2〜3日以内にご案内し、陽性が確認された場合はすぐに治療へ進めます。再発しやすい感染とされているため、治療後の経過観察や再感染防止のサポートも行っています。
検査について

当院のHPV検査について
当院ではHPV(ヒトパピローマウイルス)に関する検査を、男女問わず安心して受けられるよう完全個室の環境を整えています。HPVは症状が出ないまま進むことが多く、気づかないうちに広がる場合があります。そのため、違和感がなくても不安を感じた段階で早めに検査を受けることが大切です。
HPVの確認は、子宮頸部の細胞を調べる細胞診や高リスク型HPVを調べるHPV検査、性器や肛門まわりを確認する視診が中心です。いずれも短時間で終わる検査で、体への負担も大きくありません。
ご希望の方には、自分で採取する検体方式にも対応しています。デリケートな部位を見られたくない方でも利用しやすい体制です。検査結果は最短で翌日にお伝えでき、陽性が確認された場合は医師がそのまま治療の流れを案内します。不安を抱えたまま過ごさなくて済むよう、検査から結果説明まで丁寧にサポートしています。
東京性病クリニックは予約不要で
ご来院いただけます

「感染行為を行いすぐにでも検査を受けたい方」
「先の予定がたてにくく予約を取ることが難し方」
「性感染症に該当する症状を発症しているが誰にも相談できない方」
など
性感染症は誰にも感染するリスクがあるのにも関わらず受診しずらい感染症だからこそ、予約不要で手軽にご来院いただける体制を整えています。検査を受けたその日に検査結果がわかり、陽性だった場合には当日に治療を開始することができます。
また、性感染症専門の医師が常駐しております。ご不安なことがありましたらお気軽にご相談くださいませ。
HPVについてのよくある質問
性行為以外でもHPVに感染しますか?
性行為以外でもHPVに感染する可能性はあります。
性器同士がこすれ合う行為や、性器に触れた手で別の部位に触れることで広がる場合があります。挿入を伴わない行為でも、性器や肛門まわりの皮膚や粘膜が密着すれば感染の可能性があります。ただし、キスや日常会話、同じ食器の使用などでの感染は少ないと考えられています。
HPVと尖圭コンジローマの違いは何ですか?
HPVと尖圭コンジローマの違いは、「ウイルス」と「そのウイルスがつくる病変」という関係です。
HPVはヒトパピローマウイルスというウイルスそのものを指します。一方、尖圭コンジローマはHPV6型・11型などが原因で性器や肛門まわりにできるいぼの病名です。つまり、HPVに感染した結果として尖圭コンジローマが生じることがあります。
HPVは自然に治ることがありますか?
HPVは自然に落ち着くことがあります。
多くの人では免疫の働きでウイルス量が減り、2年ほどの間に検査で見つからなくなるケースが多いと報告されています。ただし、すべての人で必ず消えるわけではなく、長く残るタイプもあります。高リスク型HPVが持続すると、子宮頸部などの細胞変化のリスクが高まる点は意識しておきましょう。
見た目だけでHPVによるイボか判断できますか?
見た目だけでHPVによるいぼかを正確に判断することは難しいです。
尖圭コンジローマは乳頭状やカリフラワー状のいぼが特徴とされていますが、ニキビや汗疹、フォアダイス斑など似た見た目の隆起もあります。また、性器ヘルペスや伝染性軟属腫など別の病気が隠れている場合もあります。形だけで決めつけず、経過や場所など複数の情報を合わせて判断することが大切です。
男性も検査できますか?何を調べるのですか?
男性もHPVに関連する検査を受ける場合があります。
尖圭コンジローマが疑われるときは、性器や肛門まわりの視診でいぼの有無や形を確認します。口や咽頭の症状が問題になる場合は、必要に応じて擦過検体を採取し、HPVの遺伝子検査を行うこともあります。ただし、子宮頸がん検診のような「男性向けHPVスクリーニング」は一般的には確立していません。
HPVはがんの原因と聞きますが、全員に当てはまりますか?
HPVはがんの原因になり得るウイルスですが、感染した人全員ががんになるわけではありません。
多くの感染は一時的で、免疫の働きで自然に落ち着くと報告されています。問題になるのは、高リスク型HPVが長く残り、子宮頸部や肛門、咽頭などの細胞に変化が積み重なった場合です。つまり「HPV=すぐにがん」ではなく、「一部の型の持続感染ががんの主な要因」と理解するとイメージしやすくなります。
監修医師紹介

経歴
〇〇医師からの挨拶
当クリニックは、性感染症専門の医療機関として、多くの患者さまの診療を行ってまいりました。性感染症は適切な治療を受ければ完治するものがほとんどですが、放置すると深刻な病気に発展することもあります。私たちは専門的な知識と経験を活かし、患者様一人ひとりに最適な検査や治療をご提供いたします。どうぞご安心してご相談ください。
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