梅毒の症状・検査・治療

梅毒は、クラミジアや淋菌と並び感染者数が増加している代表的な性感染症の一つです。

主に性行為による粘膜や皮膚の接触で感染し、男女ともにしこりや発疹、リンパ節の腫れなど、さまざまな症状を引き起こします。

初期症状は軽く痛みがないことも多いため、自覚のないまま感染を広げてしまうケースも少なくありません。

放置すると、心臓や神経に影響を及ぼす重い合併症へ進行するおそれがあります。

本記事では、梅毒の主な症状や感染経路、放置によるリスク、早期治療の重要性について詳しく解説します。

梅毒とは?

梅毒とは、梅毒トレポネーマという細菌の感染によって発症する性感染症です。主に性的接触(性器・口・肛門などの皮膚や粘膜を介して)で感染するとされています。

日本国内では近年患者数が急増しており、2023年の報告件数は約14,900件と、統計開始以降で最多水準に達しました。性別や年齢を問わず感染が広がっており、早期発見と治療の重要性が高まっています。

梅毒の症状

梅毒の無症状率は、以下になります。

女性の無症状率

男性の無症状率

約46%

約26%

無症状とは、感染していても陰部や尿道からの分泌物、痛みなどの自覚症状がほとんど、またはまったく現れない状態を指します。

特に女性は症状が出にくく、自覚がないまま感染が進行してしまうことがあります。

ここでは、女性と男性に分けて、それぞれに多く見られる症状を紹介します。

女性に多い症状

梅毒に感染した女性は、初期段階では自覚症状がほとんどありませんが、進行すると外陰部から子宮、卵管へと感染が広がることがあります。放置すると不妊や流産、胎児への感染(先天梅毒)につながるおそれもあります。

主な症状は以下になります。

<主な症状>
  • 陰部や膣の入口、肛門周辺に痛みのないしこり(硬性下疳)ができる
  • 手のひらや足の裏などに赤い発疹が現れる
  • 扁平コンジローマ(平らないぼ状の発疹)が外陰部に出る
  • 発熱やリンパ節の腫れ、倦怠感
  • 頭痛や脱毛、のどの痛み

これらの症状は一時的に軽快することが多く、「治った」と誤解して放置されやすい点が特徴です。早めに婦人科や性感染症専門クリニックで検査を受けることが重要です。

男性に見られる症状

男性が梅毒に感染すると、感染後数週間以内に陰茎や肛門周辺、口の中にしこりや潰瘍が現れることがあります。その後、発疹やリンパ節の腫れなど、全身に症状が広がることもあります。

主な症状は以下になります。

<主な症状>
  • 陰茎や肛門、口内に痛みのない潰瘍(硬性下疳)が出る
  • 鼠径部のリンパ節が腫れる
  • 手足や体全体に赤い発疹が広がる
  • 発熱やだるさ、関節痛
  • 髪の毛が部分的に抜ける(脱毛斑)

これらの症状は他の性感染症と似ているため、放置すると感染が進行しやすくなります。気になる症状がある場合は、早めに泌尿器科や性感染症専門クリニックで検査を受けましょう。

梅毒の感染経路

梅毒は、主に性的接触を通じて感染する性感染症です。粘膜や皮膚にできたごく小さな傷口から、梅毒トレポネーマという細菌が体内に侵入することで感染します。男女を問わず感染リスクがあり、初期症状が軽いため気づかないうちに感染が広がることもあります。

主な感染経路は以下になります。

<主な原因(男女共通)>
  • 膣性交による性器の接触
  • オーラルセックス(口腔性交)
  • アナルセックス
  • 性玩具の共用

このように、性行為を通じて粘膜や皮膚が直接・間接的に触れることで感染が起こります。日常生活の接触(握手や同じ食器の使用など)で感染することはほとんどありませんが、症状がない相手から感染するケースも多いため、少しでも不安を感じたら早めの検査をおすすめします。

梅毒の検査方法

当院では、梅毒の感染を正確に確認するため、複数の検査方法を採用しています。主に「血液検査」を中心に行い、体内に梅毒トレポネーマに対する抗体があるかどうかを調べます。採血により感染の有無だけでなく、感染の時期や進行度を判定することも可能です。

検査はプライバシーに配慮した環境で行われるため、安心して受けていただけます。

結果は通常2〜3日以内にお知らせし、感染が確認された場合は速やかに医師が治療を開始します。早期発見と早期治療が合併症を防ぐ鍵となるため、少しでも不安がある方は早めの検査をおすすめします。

梅毒の治療

当院では、梅毒に対して迅速な治療を行っています。治療の基本は、梅毒トレポネーマを殺菌する抗菌薬療法であり、症状や感染の進行段階に応じて最適な治療法を選択します。

筋肉注射による治療(ステルイズなど)を第一選択としており、単回または一定期間の投与で治療を行います。内服薬(アモキシシリンなど)による治療も可能ですが、継続的な服用が必要なため、筋肉注射を推奨しています。

また、副作用や治療期間、治療後の経過観察についても丁寧に説明し、再感染を防ぐためにパートナーの同時検査・治療もご案内しています。少しでも不安を感じた場合や症状に気づいた際は、早めにご相談ください。

梅毒を放置するとどうなる?

梅毒を放置すると、感染が全身に広がり、取り返しのつかない合併症を引き起こすおそれがあります。初期のしこりや発疹が自然に消えても、菌は体内に残り進行を続けるため、油断は禁物です。

男女別の主なリスクは以下になります。

【男性の場合】

【女性の場合】

  • 梅毒性の前立腺炎や精巣上体炎の発症
  • 血管や神経への障害による運動機能の低下心臓や大動脈への炎症(大動脈瘤など)
  • 神経梅毒による視覚障害や記憶障害
  • 子宮頸管炎や卵管炎、骨盤内感染症の発症
  • 不妊症や流産・早産のリスク増加
  • 胎児への感染による先天梅毒の危険性
  • 皮膚や粘膜に慢性的な発疹や潰瘍が残る

放置すると慢性化し、数年〜数十年後に重い症状が現れることもあります。自覚症状がなくても、早めに検査と治療を受けることで、重大な健康被害を防げます。

梅毒の検査・治療料金

以下は、当院で実施している梅毒の検査および治療料金のご案内になります。感染の有無を正確に確認できる血液検査を中心に、男女問わず安心して受診いただけます。

【梅毒 検査料金】

プラン名価格(税込)
血液チェック(4項目)6,800円
ベーシックチェック(5項目)9,800円
男性スタンダードチェック(8項目)19,800円
男性パーフェクトチェック(21項目)34,800円
女性スタンダードチェック(8項目)19,800円
女性パーフェクトチェック(21項目)34,800円

【梅毒 治療料金】

内容価格(税込)
梅毒治療(筋肉注射1回/内服薬28日分)19,800円

治療は、感染の進行度や症状に応じて筋肉注射または内服薬を使用します。注射による治療は1回で完了する場合が多く、内服薬の場合は約4週間の継続服用が必要です。

検査結果は通常2〜3日以内にご案内し、陽性が確認された場合は医師が速やかに治療を開始します。当院では、完治までの経過観察や再感染防止のサポートも行なっています。

検査について

当院の梅毒検査について

当院では、梅毒をはじめとする性感染症の検査を、男女問わず安心して受けていただけるよう、完全個室でプライバシーに配慮した環境を整えています。梅毒は無症状のまま進行する場合も多いため、症状がなくても不安を感じた時点で検査を受けることが大切です。検査は主に血液検査で行い、梅毒トレポネーマに対する抗体の有無を確認します。採血は短時間で終わり、痛みも最小限に抑えています。

また、ご希望の方にはご自身で採取する検体方式にも対応しており、デリケートな部位を他人に見られる心配はありません。検査結果は最短で翌日にお伝え可能です。

東京性病クリニックは予約不要で
ご来院いただけます

「感染行為を行いすぐにでも検査を受けたい方」
「先の予定がたてにくく予約を取ることが難し方」
「性感染症に該当する症状を発症しているが誰にも相談できない方」

など

性感染症は誰にも感染するリスクがあるのにも関わらず受診しずらい感染症だからこそ、予約不要で手軽にご来院いただける体制を整えています。検査を受けたその日に検査結果がわかり、陽性だった場合には当日に治療を開始することができます。

また、性感染症専門の医師が常駐しております。ご不安なことがありましたらお気軽にご相談くださいませ。

梅毒についてのよくある質問

梅毒は自然に治ることはありますか?

梅毒は自然に完治することはありません。

初期に見られるしこりや発疹などの症状が一時的に消えることがありますが、これは「治った」のではなく、菌が体内に潜伏している状態です。そのまま放置すると、数年後に心臓や神経、脳などへ感染が広がり、重い合併症を引き起こすおそれがあります。

血液検査で早期に発見し、抗菌薬による治療を受ければ完治が可能です。症状が軽くても自己判断せず、早めに医療機関を受診することが大切です。

パートナーが梅毒に感染した場合はどうすればいいですか?

パートナーが梅毒に感染していることがわかった場合は、互いに検査と治療を受けることが重要です。

どちらか一方だけが治療しても、性行為を通じて再感染を繰り返すおそれがあります。感染が確認された際は、医師の指示に従い抗菌薬による治療を同時に行いましょう。治療期間中は性的接触を控え、治療後も一定期間は再検査を受けて完治を確認することが大切です。

不安がある場合は、パートナーと一緒にクリニックへ相談することをおすすめします。

梅毒は完治後に再発することはありますか?

梅毒は適切な治療を受けて完治すれば、同じ感染が再発することはありません。ただし、梅毒トレポネーマ菌に対する免疫は一度の感染では得られないため、再び感染する可能性(再感染)はあります。

再感染を防ぐには、パートナーの治療状況を確認し、治療完了後もしばらくは定期的に検査を受けることが大切です。性行為の際はコンドームを使用し、感染予防を徹底しましょう。

梅毒はうつりやすい病気ですか?

梅毒は感染力が非常に強い性感染症の一つとされています。主な感染経路は、性行為(膣・口・肛門など)による粘膜や皮膚の接触です。感染者のしこりや潰瘍(硬性下疳)には多くの菌が含まれており、わずかな接触でも感染することがあります。

特に発症初期は感染力が高く、症状が軽くても他者へうつす可能性があります。コンドームを使用しても完全に防げない場合があるため、複数のパートナーとの性行為を避け、定期的に検査を受けることが大切です。

梅毒は性行為以外でうつることはありますか?

梅毒は主に性行為によって感染する病気ですが、ごくまれに性行為以外で感染するケースもあります。感染者の血液や体液には梅毒トレポネーマ菌が含まれており、開いた傷口に直接触れることで感染する可能性があります。

また、妊婦が感染している場合には、胎児に感染する「先天梅毒」を引き起こすことがあります。一方で、日常生活(握手・食事の共有・同じ浴槽の使用など)で感染することはほとんどありません。

梅毒治療後、性行為を再開できる時期について教えてください。

梅毒の治療が完了した後に性行為を再開する時期は、医師による最終検査で陰性が確認されてからが安心です。治療が終わっても体内に菌が残っている可能性があるため、自己判断で早く再開すると再感染や他者への感染リスクが高まります。

一般的には、治療終了後3か月ほど経過し、検査で陰性が確認された段階で再開が可能とされています。ただし、感染の進行度や治療法によって異なるため、必ず医師の指示に従うことが大切です。

監修医師紹介

経歴

〇〇医師からの挨拶

当クリニックは、性感染症専門の医療機関として、多くの患者さまの診療を行ってまいりました。性感染症は適切な治療を受ければ完治するものがほとんどですが、放置すると深刻な病気に発展することもあります。私たちは専門的な知識と経験を活かし、患者様一人ひとりに最適な検査や治療をご提供いたします。どうぞご安心してご相談ください。

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