トリコモナス症は、クラミジアや淋菌と同じく広くみられる性感染症の一つです。
性器同士の接触で感染し、女性では腟炎、男性では尿道の違和感などを引き起こしますが、多くの方が自覚症状のないまま気づかずに広げてしまうことがあります。
放置すると、男性では前立腺に炎症が広がることがあり、女性では腟炎が長引くほか、妊娠中は早産などのリスクが報告されています。
本記事では、トリコモナス症の症状、検査方法、治療の流れに加えて、放置すると何が起こるのか、検査料金の目安について詳しく解説します。
トリコモナス症とは?

トリコモナス症とは、トリコモナス原虫が感染して起こる性感染症です。女性では泡状のおりものやかゆみがみられ、男性では尿道の違和感や軽い痛みを感じる場合があります。
感染から症状が出るまでの潜伏期間は1〜3週間とされ、早めの検査と受診が重要です。
自覚症状が乏しい人も多く、気づかずに放置すると周囲へ感染を広げる可能性があるため注意が必要です。
トリコモナス症の症状
トリコモナス症の無症状率は、以下になります。
女性の無症状率
男性の無症状率
50〜70%
70〜90%
トリコモナス症は、男女とも自覚症状が乏しいまま感染が続くことが多い病気です。とくに男性は症状がほとんど出ず、気づかないままパートナーへ広がる可能性があります。
ここでは、女性と男性に分けて、それぞれに多く見られる症状を紹介します。
女性に多い症状
トリコモナス症では、女性に特有の症状が現れやすいとされます。腟内で原虫が増えることで炎症が起こり、普段と異なるおりものや不快感につながる場合があります。放置すると腟だけでなく子宮頸部へ広がることがあり、症状が長引く可能性もあります。
主な症状は以下になります。
- 泡立った黄白色のおりものが増える(においが強くなる場合もある)
- 腟や外陰部のかゆみ・ヒリつき
- 性交時の痛み
- 排尿時のしみる感じ
- 腟の発赤や腫れ
これらの症状はカンジダ腟炎や細菌性膣症にも似ており、自己判断での見分けは難しい傾向があります。少しでも違和感があれば、早めに検査を受けることが重要です。
男性に見られる症状
男性のトリコモナス症は、女性に比べて症状が軽いとされます。多くは無症状で気づきにくいものの、尿道に炎症が起こると違和感や軽い痛みがみられる場合があります。
主な症状は以下になります。
- 排尿時の軽い痛みやしみる感じ
- 透明〜白色のごく少量の尿道分泌
- 尿道のむずむず感
- 陰茎先端の軽い赤み
- 前立腺に炎症が広がると不快感が続くこともある
症状があっても軽いため、「自然におさまった」と誤解して放置されることが少なくありません。しかし、無症状でもパートナーへ感染が広がる可能性があるため、心当たりがある場合は検査を受けることが重要です。
トリコモナス症の感染経路
トリコモナス症は、主に性行為を通じて感染する性感染症です。原因となる「トリコモナス原虫」は湿った環境で生存しやすく、性器同士が触れた際に相手へ移る可能性があります。男女どちらでも感染し、自覚症状が乏しい人から広がりやすい点が特徴です。
主な感染経路は以下になります。
- 膣性交による性器同士の接触
- 性器への指入れを含む密接な性行為
- 感染を抱える相手との無防備な性行為
- 性器に触れた手を介した間接的な接触
- まれに湿ったタオルや下着を共有した場合
このように、性行為を通じて粘膜が直接・間接的に触れることで感染が起こります。日常生活(握手・同じ食器の使用など)で広がることはほとんどありません。
トリコモナス症の検査方法
トリコモナス症の検査方法は、原因となる原虫を確認することが中心です。検査では腟分泌物や尿道分泌物、尿などを採取し、原虫の有無を調べます。当院の検査は個室で行うため、プライバシーに配慮された環境で受けられるため安心です。
主に行われる検査方法は以下になります。
- 顕微鏡検査(ウェットマウント):採取した分泌物を顕微鏡で観察し、原虫の動きを確認する方法
- 培養検査:専用の培地で原虫を増やし、感染の有無を判定する方法
- NAAT(核酸増幅検査):原虫の遺伝子を調べる精度の高い検査
検査結果は即日でわかる場合もありますが、培養検査や遺伝子検査では数日かかることがあります。早めに検査を受けることで見逃しや再感染を防ぎやすくなります。不安があるときは、症状の有無にかかわらず検査を受けることが大切です。
トリコモナス症の治療

当院では、トリコモナス症の治療を一般的に推奨されている方法にもとづいて行い、症状や体調を確認しながら進めています。治療の中心は、日本性感染症学会ガイドラインでも使用されるニトロイミダゾール系の内服です。
- ニトロイミダゾール系薬の内服治療を中心に行う
- 症状の有無にかかわらず、医師が投与量や期間を判断
- 妊娠中は安全性を考慮し、治療方法を個別に調整
当院では、副作用に関する説明や服薬時の注意点を事前にお伝えし、治療中のアルコール制限や症状が落ち着くまで性行為を控える必要がある点もご案内しています。気になる症状がある場合は、早めにご相談いただくことで安心につながります。
トリコモナス症を放置するとどうなる?
トリコモナス症を放置すると、症状が軽くても感染が続き、思わぬトラブルにつながる可能性があります。落ち着いたように見えても原虫が残る場合があるため、自然に治ったと判断するのは危険です。
男女別の主なリスクは以下になります。
【男性の場合】
【女性の場合】
- 尿道炎が長引き、違和感や軽い痛みが続く
- 前立腺や精嚢に広がり、不快感が慢性化することがある
- 無症状のままパートナーへ感染させてしまう
- 腟炎が長引き、おりものの増加やかゆみが続く
- 子宮頸部まで炎症が広がることがある
- 妊娠中は早産や低体重児との関連が報告されている(WHO・CDC)
放置すると慢性化し、パートナーとの“ピンポン感染”が続くこともあります。自覚症状の有無にかかわらず、早めに検査を受けることが大切です。
トリコモナス症の検査・治療料金
当院では、トリコモナス症を含む検査を複数のプランから選べます。性別を問わず必要な項目に合わせて選択できるため、初めての方でも安心して受診できます。
【トリコモナス症 検査料金】
| プラン名 | 価格(税込) |
|---|---|
| 女性器チェック(8項目) | 19,800円 |
| 女性パーフェクトチェック(21項目) | 34,800円 |
| 男性パーフェクトチェック(21項目) | 34,800円 |
| セットオプション:おりものチェック(追加検査) | +3,000円 |
※男性は単独のトリコモナス検査がないため、パーフェクトチェックで対応可能です。
※女性はセットオプションとして単独検査を追加できます。
【トリコモナス症 治療料金】
| 内容 | 価格(税込) |
|---|---|
| トリコモナス治療(内服薬10日分) | 4,980円 |
当院では、ガイドラインで使用されるニトロイミダゾール系(一般名)の内服薬を10日間服用する治療を行っています。症状の有無にかかわらず、医師が状態に応じて投与量や治療期間を調整します。
【治療の進め方と流れ】
治療は、症状や体調、検査結果に合わせて進めます。内服薬による治療が一般的で、飲み方や注意点は医師が丁寧に説明します。また、治療ではパートナーの同時治療が重要とされ、当院でもピンポン感染を防ぐためのサポートを行っています。
【検査から結果のご案内まで】
検査結果は、即日わかる場合もありますが、培養検査や遺伝子検査が含まれる場合は数日かかることがあります。陽性が確認された際は医師が治療を開始し、再感染を防ぐための注意点や経過観察についても丁寧にご案内します。
検査について

当院のトリコモナス検査について
トリコモナス症は自覚症状が乏しいまま続くことも多いため、違和感がなくても不安を感じた時点で検査を受けることが大切です。
検査は腟分泌物・血液・うがい液などを用いて原虫の有無を確認する方法が中心です。希望があればご自身で採取できる検体方式にも対応しており、デリケートな部位を見られる心配が少ないため初めての方でも受けやすい点が特徴です。
検査結果は、プランによっては翌日にお伝えできる場合もあります。早めに結果がわかることで、必要な治療やパートナーへの感染予防にもつながり、安心して次のステップに進みやすくなります。
東京性病クリニックは予約不要で
ご来院いただけます

「感染行為を行いすぐにでも検査を受けたい方」
「先の予定がたてにくく予約を取ることが難し方」
「性感染症に該当する症状を発症しているが誰にも相談できない方」
など
性感染症は誰にも感染するリスクがあるのにも関わらず受診しずらい感染症だからこそ、予約不要で手軽にご来院いただける体制を整えています。検査を受けたその日に検査結果がわかり、陽性だった場合には当日に治療を開始することができます。
また、性感染症専門の医師が常駐しております。ご不安なことがありましたらお気軽にご相談くださいませ。
トリコモナス症についてのよくある質問
身に覚えがないのにトリコモナスにかかることはありますか?
身に覚えがないように感じても、トリコモナスに感染することがあります。
パートナーに症状がなくても原虫を持つ場合があり、気づかないまま広がるケースは少なくありません。過去の性行為から時間がたって症状が出ることもあるため、「最近は心当たりがない」という方でも感染が見つかることがあります。心当たりの有無だけで判断せず、不安があれば一度検査を受けておくと安心です。
治療を始めると、どれくらいで良くなりますか?
治療を始めると、良くなるまでの期間には個人差があります。
一般的には内服薬を服用して数日で不快感が軽くなる方もいますが、原虫を残さないために処方期間を最後まで飲み切ることが大切です。症状が早く落ち着いても体内に原虫が残る場合があり、自己判断で中断すると再び症状が現れることがあります。治療後は再感染の可能性もあるため、医師の判断で再検査を行うことがあります。
トリコモナスは再び起こりやすいのでしょうか?再感染とはどう違いますか?
パートナーとの“行き違い”による再感染が関係しています。どちらか一方に原虫が残っていると、性行為のたびに行き来してしまい、症状が繰り返されるように感じやすくなります。
一方の「再発」は、治療中の薬が十分に作用せず、体内に原虫が残ったまま症状が戻るケースを指します。原虫が前立腺や腟などに潜むと、自覚がないまま残り続けることがあります。
トリコモナス症は無症状の方も多いため、再発と再感染を区別するのは簡単ではありません。治療の際はパートナーも一緒に検査・治療を受けることが大切です。
市販薬だけで治すことはできますか?
市販薬だけでトリコモナス症を治すことはできません。原因となる原虫には、医療機関で処方される薬(ニトロイミダゾール系:一般名)が治療の中心とされ、市販薬には同等の成分が含まれていません。
市販のデリケートゾーン用クリームやおりもの対策の薬では、一時的にかゆみが和らぐ場合はありますが、体内の原虫を減らすことはできません。自己判断で市販薬のみを使い続けると症状が長引き、パートナーへ感染が広がるおそれがあります。
不安があるときは市販薬に頼らず、きちんと検査を受けることが早い改善につながります。
治療中の性行為はいつから再開しても大丈夫ですか?
治療中の性行為は、治療がすべて終わり、症状が落ち着いてから再開するのが安心です。薬の服用期間が残っている段階や、違和感がある状態で性行為をすると原虫が体内に残っている可能性があり、パートナーとの間で再び行き来してしまうおそれがあります。
また、相手が無症状でも原虫を持つ場合があるため、パートナーも同時に治療を受けていることが重要です。片方だけが治療を終えても、もう一方に原虫が残っていれば再感染につながります。
生理中でもトリコモナスに感染することはありますか?
生理中でもトリコモナスに感染することはあります。月経中は腟内の状態が変化しますが、原虫の感染を防げるわけではなく、性行為によって相手からうつる可能性は変わりません。生理中は腟内のpHが上がりやすく、トリコモナス原虫が増えやすい環境になることもあります。
また、相手が無症状でも原虫を持つ場合があるため、生理中かどうかに関係なく感染が起こることがあります。違和感やおりものの変化に気づいた場合は、生理中でも検査が可能なケースが多いため、早めに相談することで安心につながります。
監修医師紹介

経歴
〇〇医師からの挨拶
当クリニックは、性感染症専門の医療機関として、多くの患者さまの診療を行ってまいりました。性感染症は適切な治療を受ければ完治するものがほとんどですが、放置すると深刻な病気に発展することもあります。私たちは専門的な知識と経験を活かし、患者様一人ひとりに最適な検査や治療をご提供いたします。どうぞご安心してご相談ください。
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